おかんじゃけ作り in富士竹類植物園

 

 

静岡県書写書道振興会の副理事長をなさっている松本健作先生のご指導のもと、

富士竹類植物園にて「おかんじゃけ」作りを体験しました!

(松本健作先生です。一つひとつ丁寧に分かりやすく教えてくださいました。)


おかんじゃけとは?

「おかんじゃけ」とは、竹で作った郷土玩具で、古くから縁起物として親しまれているものです。

かん」→髪のこと。
じゃけ」→竹のこと。
それにお(御)をつけて、おかんじゃけと呼ばれております。

昔は子どもたちがおかんじゃけを作って戦いごっこをしたり、お人形に見立てて髪結いをしたりして遊んだそうです。


①おかんじゃけ作り(2017年8月28日)


2017年8月28日、松本健作先生のご指導のもと、おかんじゃけ作りを体験しました。

当社ではギンメイチク(銀明竹)とホウライチク(蓬莱竹)を用意しました。
※私はギンメイチクの竹材を使用しました。緑色の桿に黄色の芽溝部が美しい貴重種です。

↑ギンメイチクです。

↑ギンメイチクの芽溝部です。マダケの変種で6月頃にタケノコを出します。
敷島のキンメイチク(錦明竹)」という名前で国指定の天然記念物にもなっている貴重種です。

 

ではさっそくおかんじゃけ作りに入ります!!

 

まず、竹を叩いたときに竹が割れないように濡れたヒモでしっかり結びます。
また、下には竹の繊維をつめてこちらも割れないように保護します。

これを金槌でひたすらトントン上から叩いていきます。(無心になって叩いていくのが楽しいです!)


↑繊維を切らないように叩かなければいけないのですが、これがなかなか難しい!

強く叩きすぎるとブチブチと繊維が切れ、逆に弱すぎるといつまで経っても進みません(汗)

ほどよい力加減を保ちながらひたすら叩いていきます。

 

無事に叩き終わりました!
(↑私の分はかなり繊維が切れてしまいましたが、なんとか形になりました^^)

これをクシでとかして繊維をサラサラにした後、5~10分ほど水につけてアク抜きをします。
※竹はアクが強いため、アク抜きせずにこのまま放置してしまうと変色してしまいます。

 

アク抜き後は特別な染料を使って染めていきます。
(赤・黄・紫がありましたので、私は黄色で染めてみました。)

 

竹の繊維に鮮やかな色が入り、一段と見栄えがよくなりました。
これをよく乾かしたら完成です!

 

②おかんじゃけ作り★お正月飾りバージョン(2017年12月24日)


今回はおかんじゃけをお正月飾りバージョンで作りました。(竹材は「ホウライチク(蓬莱竹)」を使用しました。)

↑ホウライチク(バンブー類)です。バンブー類は株立ちになるため、地下茎対策の必要はありません。

 

今回もはりきっておかんじゃけを作っていきます!!!

 

こちらも同じくトントントントンひたすら叩いていきます。

叩いたあとは、繊維をクシでとかす→アク抜き→染色(赤・黄・紫)の流れになります。

自分の好きな色を好きな分染めることができるのも楽しいですね。

(↑今回は赤に染めてみました。)

(↑たくさんあると賑やかで楽しいです。)

また、お正月飾りということで、今回はセンリョウやユズ等で装飾します。

 

(竹に切れ込みを入れ、ここにお好みで飾っていきます。)

 

最後に松本先生に美しい文字を書いていただき、完成です!!!

 

 

参加してくださった皆様も、思い出に残る素敵な作品が出来上がったことと思います。

今年もおかんじゃけのおかげで素晴らしい年が迎えることができました♪

 

終わりに

当日はどちらも晴天に恵まれ、富士竹類植物園にご来園されたお客様にも体験していただき、
とても賑やかで充実したイベントになりました。

松本先生には丁寧に分かりやすくご指導していただき、初心者でも楽しく作ることができました。
また、参加していただいた皆様、お忙しい中お集まりいただき本当にありがとうございました。

このご縁に深く感謝いたします。

株式会社エコパレ 望月 恵(^▽^)

 

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